<会期>2021年6月1日(火)- 2021年6月26日(土)
<会場> Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku
<営業時間> 12:00-18:00 日月祝休
北井一夫は、1960年代の日大闘争から始まり、三里塚闘争を取材した『三里塚』(1971年)など、政治的抵抗や闘争に関わることから写真家としての活動を開始しました。その後、北井は闘争の現場から離れ、北海道から沖縄まで日本各地を歩く旅に出かけます。その目的は、高度経済成長下の日本で失われてゆくであろう農村部の「風景」を記録することでした。このときまとめられた写真連作のひとつ「いつか見た風景」は北井の代表作になります。
柳沢信は、北井より少し早く写真家としてのキャリアをスタートさせ、新人時代当初から確立した評価を得ていました。生涯に自らの意志で開催した個展は4回、写真集は2冊だけという寡作な作家でしたが、急速に発展していく都市部の姿と、雪深い農村から沿岸部まで日本各地を旅をしながらそこに生きる人々と風土を包む光をカメラに収めました。するどい緊張感に満たされた柳沢の作品は、戦後日本におけるモノクローム写真のひとつの極北をなしています。
二人の写真家が、モノクローム写真という手段を通して見た日本の風景から、日本写真史の一断面をご紹介します。ぜひ、ご高覧ください。
Yumiko Chiba Associates(ユミコチバアソシエイツ )
http://ycassociates.co.jp/
東京都新宿区西新宿4-32-6 パークグレース新宿#206
tel:03-6276-6731