<会期> 2019年9月7日(土)ー 10月5日(土)
<会場> 小山登美夫ギャラリー
<営業時間> 11:00-19:00 日月祝休
この度小山登美夫ギャラリーではドイツの彫刻家、シュテファン・バルケンホール展を開催いたします。
バルケンホールは、世界中で数多くの展覧会を開催していますが、日本での初個展は2005年、大阪の国立国際美術館と東京オペラシティアートギャラリーにて「シュテファン・バルケンホール:木の彫刻とレリーフ」を開催し大きな話題になりました。その後2007年小山登美夫ギャラリー(清澄)、2009年小山登美夫ギャラリー(京都)での個展を経て、本展は10年ぶり3度目の当ギャラリーでの展覧会開催となり、2mの人物のブロンズ作品、6点の人物木彫、10点のレリーフ作品、計17点の最新作を発表いたします。
【シュテファン・バルケンホールについて】
シュテファン・バルケンホールは、1957年ドイツ、ヘッセン州生まれ。1976年ナム・ジュン・パイク、シグマー・ポルケらが教鞭をとっていたハンブルグ造形大学に入学し、ミニマルな彫刻家として有名なウルリッヒ・リュックリームに師事しました。
80年代以降は「私は中断された伝統を再開するために、人物像をもう一度、発明しなければならない。」という考えを元に本格的に人物像の制作に着手。以降一貫して人物や動物、建築などをモチーフとし、一本の木から台座ごと彫り出す立像、その背景としての役割を担うようなレリーフなど、粗く削られた木やブロンズに着彩をほどこした彫刻作品を制作しています。
彼の作品には人物、動物の描写とミニマリズムを両立させた「普通のようで普通でない」独特の世界観と、作家の人間と動物への尽きることのない興味の眼差しがあり、またさりげない軽やかとユーモアも感じさせ、多くの人々を魅了してきました。
そこには、1972年バルケンホール15歳当時、「ドクメンタ5」の「Realism」展(キュレーション:ジャン=クリストフ・アマン)に強い興味を持ち、数多くの具象絵画や彫刻を目にして「自分だけのポップ・アートを作る」と心に決めたという思いも影響していると言えるでしょう。(ニール・ベネズラ『Stephan Balkenhol: Refiguring a Tradition』、「Stephan Balkenhol Sculpture and Drawings」カタログ、ハーシュホーン彫刻庭園美術館、1995年より)
現在にいたるまで世界中で幾多もの展覧会を開催しており、(主な展覧会歴は下記URLをご覧ください。http://tomiokoyamagallery.com/artists/stephan-balkenhol/#artist-biography)作品はシカゴ美術館、ハーシュホーン美術館、ブロード・アート・ファウンデーション(サンタモニカ)、ロサンゼルス・カウンティ美術館、ルードヴィヒ美術館、ボン美術館、フランクフルト現代美術館をはじめ、数多くの美術館に所蔵されています。日本では、国立国際美術館、東京国立近代美術館にコレクションされています。
TOMIO KOYAMA GALLERY(小山登美夫ギャラリー)
http://tomiokoyamagallery.com
東京都港区六本木6-5-24 complex665ビル2F
tel:03-6434-7225