EXHIBITION | TOKYO
安田侃(Kan Yasuda)
「心がかたちにふれるとき」
<会期> 2026年10月16日(金)- 11月28日(土)
<会場> ShugoArts
<営業時間> 11:00-18:00 日月祝休 *11月8日(日)アートウィーク東京開催に伴い開廊
シュウゴアーツは10月16日より、安田侃個展「心がかたちにふれるとき」を開催します。東京での個展は2001年から2002年にかけて東京都庭園美術館で開催されて以来25年ぶりとなります。
安田侃は1970年、25歳のときにイタリア・ローマに渡り、具象彫刻の巨匠ペリクレ・ファツィーニから、イタリア彫刻の本質を学びます。若き彫刻家として模索する中で、ミケランジェロの遺作《ロンダニーニのピエタ》に出会い、彫刻に宿る精神性が形を凌駕するその作品に深い感銘を受け、自らの道を歩み始めました。後にピエトラサンタへ拠点を移し、以来、大理石の聖地カッラーラの石と向き合い、いまもなお彫り続けています。
安田侃の活動の中で特筆すべきは、イタリアでの数々の大規模な野外彫刻展です。アッシジの聖フランチェスコ大聖堂(2005年)、ローマのフォロ・ロマーノ(2007−2008年)などの遺構、またミラノ(1991年)、フィレンツェ(2000年)、ピサ(2016年)などの市街での個展は、歴史的な時空の中に、そして現代の人々の生活の中に、彫刻の新たな可能性を提示し、その後の安田侃の新たな制作へも還元されていきます。
昨年は、ニューヨークのノグチ美術館よりイサム・ノグチ賞を受賞。ノグチは大理石の制作のためにしばしばピエトラサンタを訪れ、安田侃は工房を共にしたことが縁で、二人の交流は晩年まで続きました。
また本年は、ヴェネチア・ビエンナーレの会期に合わせ、ヴィルモット財団主催の「静寂の島」展にて、人と彫刻の新たな関係性を提示しています。
安田侃は、自らの彫刻を通して、身体性を超え、さらに時間をも超えていくような彫刻の可能性を追求してきた作家ともいえます。
シュウゴアーツで開催される本展においても、その一端が示されることでしょう。
ギャラリーの一室目には、私たちの身体を受け止めるほどの大きさをもつ「天秘」が、上昇と下降の運動体として提示されます。
来場者は、そのかたちを目にするとともに、身体を通して触れることで、そこにある「目に見えない何か」を感じていただく場となります。
また二室目には、白大理石の作品群「天秘」「意心帰」「妙夢」など、安田侃の代表的な作品が披露されます。
安田侃の作品を前にすると、子どもたちは本能のままに作品へ駆け寄り、大人たちは作品に腰掛け、寝転がり、しばしの休息を楽しみます。安田侃の作品の真の素晴らしさは、作品に向き合う人に対して、常に開かれていることにあるのではないでしょうか。
人々の拠り所となるという、彫刻の本源的なあり方。その意識と信念に根差した安田侃の彫刻には、人を受け入れ、包み込むような稀有な力が宿っています。
シュウゴアーツの空間において、皆様にも「心がかたちにふれる」瞬間を、しばし体験していただければと願っています。どうぞご期待ください。
ShugoArts (シュウゴアーツ)
https://shugoarts.com/
東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
tel:03-6447-2234
