EXHIBITION | TOKYO
刘志成(Zigsen Liu)
「Stellar Axis」
<会期> 2026年8月29日(土)- 9月26日(土)
<会場> NANZUKA UNDERGROUND 1F
<営業時間> 11:00-19:00 日月休
この度NANZUKAは、杭州・上海を拠点に活動する中国人若手アーティスト、ジグセン・リュウの日本初となる新作個展「Stellar Axis」をNANZUKA UNDERGROUND 1Fにて開催いたします。
ジグセン・リュウは1992年中国・安徽省生まれ。2015年に中国美術学院彫刻科を卒業後、2017年のドイツ・ハンブルク美術大学でのワークショップ参加を経て、2018年に中国美術学院絵画科を卒業。2019年に中国で初個展を実施して以来、Shanghai Hive Contemporary Art Center(2025)、Steve Turner Gallery(LA、2025)、Future Gallery(ベルリン、2025)、IRIS Art Museum(蘇州、2026)での個展の他、上海星美術館、中国国家博物館(北京)、IRIS Art Museum、X美術館(北京)をはじめとする美術機関にも作品が収蔵されています。
リュウの作品は、彫刻的な空間認識と絵画表現の融合を大きな特徴としています。幾重にも重なり揺らぐ独特の筆致や、上下を反転させても異なる図像として構図が成立する「双面絵画」に象徴されるように、彼は空間や物体の「解体」を主題として制作を続けています。一方で、中国において「90後(90年代生まれ)」と呼ばれるデジタルネイティヴ世代に属するリュウは、黎明期以降のインターネット、スマートシティ、AIに至るまで、テクノロジーの急速な発展を経験している世代でもあり、それによってもたらされ続けてきた知覚や実存の変容を敏感に作品に投影しています。
本展では、Stellar Axis(星の軸)をテーマに、「双面絵画」と「宇宙絵画」の二つのアプローチに基づく新作9点を発表いたします。
テクノロジーが描き出す風景が、人間と物体の関係、そして見ることと感じることの関係を絶えず再定義する時代において、私たちの座標はどこにあるのだろうか?宇宙の太鼓の秩序と、急速に発展するテクノロジーのインターフェスの両方が私たちの前に提示されているとき、私たちにはまだ未来と過去を区別する能力があるのだろうか?私たちは現在をどのように捉えればよいのだろうか?
この展覧会は「双面絵画」と「宇宙絵画」という二本の絡み合う糸に沿って展開する。視点が絶えず移行し、鑑賞が動きの中に留まるにつれて、影に覆われた星図や複雑な構造の中に隠されたそれらの意味が、ある瞬間に自らを明らかにするかもしれない。
- ジグセン・リウ
ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンがかつて「Konstellation(星座的布置)」の概念で示したように、直線的で単一的な物語——たとえば「科学技術の進歩」のような——のみによって人類史を把握するのではなく、それを一度解体し、時間的・空間的に離れた過去と現在の断片を不連続なまま星座のように結びつける手法は、個別的かつ複合的な歴史を掬う可能性を開きます。恒星の輝きに包まれた古代の神的存在や自然界が、現代の社会とないまぜになりながら幻想的に描かれるリュウの絵画を前にした私たちは、その広大なタブローに向かって視線の角度を変えながら、まだ見ぬ図像を結ぼうとしていることに気づかされます。それはあたかも、想像力を研ぎ澄ませ、何光年も離れた星々を結ぶことで、世界の原理を解き明かそうとしてきた古代人の知的営みを追体験しているかのようです。
本展のオープニングレセプションは、アーティストを囲んで、8月29日(土)17:00-19:00に行います。なお、本展は2Fギャラリーにて開催される若手アーティスト8名によるグループ展「Fluid Cities」との同時開催となります。
NANZUKA UNDERGROUND(ナンズカアンダーグラウンド)
https://nanzuka.com/ja
東京都渋谷区神宮前3丁目 30-10
tel:03-5422-3877
