EXHIBITION | TOKYO
中西信洋(Nobuhiro Nakanishi)
「Resonance」
<会期> 2017年9月30日(土)- 10月28日(土)
<会場> Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku
<営業時間> 12:00-19:00 日月祝休
2017年9月30日(土)より、Yumiko Chiba Associates viewing room shinjukuにて、中西信洋の個展「Resonance」を開催いたします。
中西信洋は大学で彫刻を学びましたが、卒業後は、木、石、土、金属などを素材として人体や物の像を立体的に表す、彫刻と呼ばれてきた行為から離れ、また彫刻にまつわる重量や重力、素材の物質性からも離れて、これまで制作を続けてきました。実在と不在、物質と非物質、可視と不可視といった両極を往来しながら、意識 や思考、記憶や時間といった、視覚ではとらえることのできない感覚や概念をイメージによって空間の中に現出させる表現は、私たちを不思議な体験へと導きます。
弊廊で3回目となる今回の個展では、中西の概念と手法を最も表現した代表的なシリーズ「Layer Drawing」と「Stripe Drawing」に改めて焦点をあて、その独自のアプローチを紹介します。
「Layer Drawing」は、ありふれた風景のなかで刻々と変化していく時間の経過を立体的な彫刻として眺めるものです。ギャラリーの空間いっぱいに展開される作品の周囲を歩くことで、見るものは自らの身体の意識を空間的・時間的な次元へと拡張させ、自身の視線と身体の動きを通じて、重なるフィルムの隙間にとどまることのない時間の流れを体験するでしょう。また、同時に展示される鏡面に描きだされた「Stripe Drawing」は、描かれた線の向こう側につづきながら、空間に広がるLayer Drawingと見るもの自身を内包し、その薄い境界のこちら側と向こう側、あるいは虚と実が共鳴しつづける世界を、展示空間に作り出します。
■作家ステートメント
Layer Drawingシリーズは、写真の集積により時間の概念を空間へと広げた彫刻作品である。
Stripe Drawing mirrorシリーズは鏡に線を掘り込むという行為の集積により図と余白とを循環させたドローイング作品である。
今回の展示はこれらの作品を並列し、互いに写し合うことで身体や視線の移動を通じて時間と空間とが交差する場を体験しようとするものである。
2017年8月 中西 信洋
Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku(ユミコチバアソシエイツ)
http://www.ycassociates.co.jp/
東京都新宿区西新宿 4-32-6 パークグレース新宿#206
tel:03-6276-6731