EXHIBITION | TOKYO
カミーユ・ブラトリクス(Camille Blatrix), サーニャ・カンタロフスキー(Sanya Kantarovsky)
「Dressing」
<会期> 2025年11月6日(木)- 12月13日(土)
<会場> Taka Ishii Gallery Kyobashi
<営業時間> 11:00-19:00 日月祝休
タカ・イシイギャラリーは、カミーユ・ブラトリクスとサーニャ・カンタロフスキーによる二人展「ドレッシング」を開催いたします。本展は、2021年にロンドンのモダン・アートで両者が初めてともに作品を展示して以来、二度目の正式なコラボレーションとなります。本展は、ブラトリクスとカンタロフスキーが今年一年を通して制作した作品で構成されます。
ブラトリクスの巧みに組み立てられた木工細工と彫刻作品の精緻な木の表面は、絵画技法、象嵌、銀、アクリル樹脂を含み、伝統的技法と現代的技法を組み合わせるという実験をさらに推し進めています。ブラトリクスにとって、その木材の木目は削り出し、彫る際の起点となります。また、別の木の断片や切れ端が加わってより大きなイメージを形成することで、単なる幾何学が何かを暗示するものへと変わります。不規則な要素が適切な位置に置かれることで、枠組みの中に捉えられるのです。
カンタロフスキーが過去数ヶ月の間に制作した陶の器は、彼の近年の陶芸への取り組みを、スケールと形態の試行、灰釉薬、酸化物の使用へと拡張させています。それは、ときに20世紀の英国のスタジオ・ポタリー運動[1]と日本の伝統陶芸との革新的な交流を直接想起させます。
二人のアーティストは、ともに内面性と外面性の緊張関係、そして手作りのモノが持つ身体的次元に関心を持ち、化学的・物理的に構築(そして変容)された表面のエロティシズムを通じて、「皮膚としての表面」という概念にアプローチします。両者の作品における主題は、それぞれの過去のシリーズにおけるモチーフに由来し、制作と鑑賞の触覚的、形式的次元を通じて共鳴と反響を生み出します。両者の作品の登場人物たちは祈りに没入し、苦痛に身を歪め、容器に閉じ込められ、あるいは他者と固く抱擁を交わしています。これらのモチーフは、見る行為において、枠組みを与えると同時に演劇的媒体として機能するのです。
[1] イギリスの陶芸家バーナード・リーチを中心に広まった、陶芸家が手仕事で作品を制作する流れ。
Taka Ishii Gallery Kyobashi(タカ・イシイギャラリー京橋)
https://www.takaishiigallery.com/jp/
東京都中央区京橋1-7-1 BUILDING 3F
tel:03-6434-7010
