EXHIBITION | TOKYO
嶋田周(Amane Shimada)
「羽抜け蟲」
<会期> 2026年5月15日(金)- 6月6日(土)
<会場> Bambinart Gallery
<営業時間> 12:00-19:00 日月火祝休
このたびBambinart Galleryでは、嶋田 周 個展「羽抜け蟲」を開催いたします。
嶋田周(しまだ・あまね)は2001年神奈川県生まれ。2026年に多摩美術大学 美術学部 絵画学科 油画専攻を卒業後、現在は同大学大学院に在籍しています。本展が初個展となります。
嶋田の絵画は、動物や昆虫、人、内臓、植物、風景の断片といった身近なものをモチーフとしながら、それらの配置や関係をずらすことで、本来の文脈から切り離し、別の秩序の中に置くことで意味の転位を生み出します。この視覚的転移によって、既知の対象は異なるものとして知覚され、私たちの認識の前提そのものが揺さぶられます。
画面は比較的簡潔な構成によって組み立てられ、具体的なモチーフを用いながらも、単一の解釈へと収束しません。虫や動植物といった存在は、人間中心の視点を外部から相対化する契機として機能し、日常の中に潜む別の認識の回路を開きます。こうした構造は、繰り返し見ることで異なる読みを生じさせる持続性を備えています。
「私は日常生活のものや出来事をモチーフにして制作しています。
見慣れた街並みや建物、そこに存在する生き物や物体は、一見すると穏やかで静かです。しかし、その奥には、言葉にならない不安や揺らぎが常に潜んでいるように感じます。
そういった日常の端にある、得体の知れなさを絵具によって閉じ込めようと試みています。
今回の展示では、虫をきっかけに絵画制作しました。冬を越して暖かくなり、土から出てきた虫と、私たちは様々な場面で触れ合う機会が増えます。
これまでの土生活を振り返って、地上生活では何を思うのでしょうか。」
(嶋田 周)
嶋田の作品は、日常的なイメージにズレを生じさせることで現実感覚を問い直し、異質な対象の併置によって空間の不確かさを生み出します。しかし、絵画であることによって、強い違和感や物語性ではなく、理解できているはずの世界がわずかにズレる感覚にとどめられています。
その結果として現れるのは、私たちが世界を理解しているという感覚の不確かさです。身近なものを見ているはずでありながら、それがどのように成り立っているのかを十分に捉えきれていないという感覚が、画面全体に通底しています。
どうぞご高覧ください。
Bambinart Gallery(バンビナートギャラリー)
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