EXHIBITION | TOKYO
間瀨結梨奈(Yurina Mase)
「やまのは と くもま」
<会期> 2026年4月3日(金)- 4月25日(土)
<会場> Bambinart Gallery
<営業時間> 12:00-19:00 日月火祝休
このたびBambinart Galleryでは、間瀨 結梨奈 個展「やまのは と くもま」を開催いたします。
間瀨結梨奈(ませ・ゆりな)は1999年愛知県生まれ、2022年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業後、2024年に同大学大学院美術研究科修士課程を修了、弊ギャラリーでは、個展「のぞくあしもと」(2024)、「しゃぼんのまきば」(2022)を開催、およそ2年ぶりとなる新作個展です。
間瀨の絵画は、画面の中に時間や距離の感覚を穏やかに沈めるような表現を特徴としています。丘の上、植物、窓、家の風景、動物や少女の姿などは、風景というものの持つ記憶や感覚を手がかりに現れます。みることと想像することの間に広がる暖かい余白を感じさせるところに、間瀨の絵画の魅力があります。
「やまのは(山の端)、山の輪郭、空と区別される山の稜線、線ではないのに限りなく線で認識される領域、エッジや緑とも呼べる。くもま(雲間)、空の穴、雲と区別される背景、面ではないのに果てを認識できない領域、スペースや地とも呼べる。緑と背景は風景の最小単位として平面上に表出できる。わたしは自分の絵画を、それと同じ様に力の抜けた力強い存在として立ち上がらせるためにこのタイトルを名付けた。ほどほどの抵抗感を確かめながら両手でゆっくりと押し広げるように。わたしは少し背伸びすることは許して、勇気を意識して絵を描く。」
(間瀨 結梨奈)
ペインティングナイフで即興的に描かれるスクラッチ線や面は、描きながら次第にかたちを帯び、やがて風景や存在の揺らぎを浮かび上がらせていきます。盛り上がった絵具はタイトルにある「やまのは」のような「地形の立ち上がり」のようにも見え、削ぎ落とされた絵具は「くもま」のような「上空の裂け目」のようにも見えてきます。絵具の層は時に前後関係をゆるやかに反転させながら、見るものの視線を風景の奥へと導きます。
間瀨は、空間の奥行きから絵画を立ち上げ、風景の中にもう一つの距離を描き出します。静かな画面の前に立つとき、私たちは風景と身体、自己と他者の間にある距離を改めて見つめることになります。間瀨の絵画は、日常のすぐ隣にもう一つの世界が並行して存在していることを、素朴でありながら確かな手触りで示しています。
どうぞご高覧ください。
Bambinart Gallery(バンビナートギャラリー)
http://www.bambinart.jp/index.html
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