EXHIBITION | TOKYO
マシュー・パラディーノ(Matthew Palladino), テッド・ローソン(Ted Lawson), ジェイソン・ブラウン(Jason Brown)
「The Annunaki」
<会期> 2025年9月25日(木)- 10月24日(金)
<会場> 鮨さいとう はなれ NANZUKA
<営業時間> 水・木 11:00-16:00 / 金・土 11:00-17:00 日月火祝休
この度NANZUKAは、鮨さいとう はなれ NANZUKAにおいて、マシュー・パラディーノ(Matthew Palladino)、テッド・ローソン(Ted Lawson)、ジェイソン・ブラウン(Jason Brown)の3名による「The Annunaki」を開催いたします。
マシュー・パラディーノ(1985年、サンフランシスコ生まれ)は、現在ボリビアを拠点に活動している、NANZUKAの所属アーティストです。彼の親しい友人であるテッド・ローソン(1970年、マサチューセッツ生まれ)とジェイソン・ブラウン(1974年、フロリダ生まれ)は、いずれもニューヨークを拠点に活動しているアーティストです。テッド・ローソンは、絵画や彫刻からデジタル表現に至るまで幅広いメディアを用い、概念的に重なり合い交錯する複数のシリーズを通して制作を行っています。一方、ジェイソン・ブラウンは、工業用塗料や接着剤、ポリウレタンを素材に用いた絵画や彫刻作品で知られ、自然的要素と人工的要素を巧みに融合させながら、独自の物質感と存在感を放つ作品を生み出しています。
展覧会タイトルの「アヌンナキ」は、古代メソポタミアの神々の一群を意味する語です。古代シュメールの文献において、アヌンナキは天空から降臨し人類文明の形成に関与した強大な存在として描かれています。一方で、20世紀以降のアメリカにおいては、古代人を導いた宇宙人として語られるなど、オカルティックかつ陰謀論的な文脈でも広く知られるようになりました。
本展では、ジェイソン・ブラウンによるレリーフ、テッド・ローソンが制作したロボットのような顔をモチーフとしたインタラクティヴ・インスタレーション、そしてブラウンとローソン双方のテーマを自身の表現言語に取り入れたマシュー・パラディーノの立体作品を展示いたします。
これら3点の作品はいずれも、神話や遺物のレリーフ、象形文字といった古代的モチーフを起点としながら、現代の陰謀論やSNSポップカルチャー、AIによる幻想やシミュレーション的想像力と対置させることで、過去と現在、現実と妄想の交錯を描き出しています。アヌンナキとAIという両者は、人間の知性を超越する、あるいは超越しつつある外部的存在という共通項をもち、私たちにその意味を問いかけます。
アヌンナキは、神話の中の神話です。ポスト・リアリティの時代において、私たちは皆、ナラティヴに影響を与えます。私たちはAIに聞きたいことを伝え、AIはまるで、私たちを見捨てた者たちの代わりに祈りに応えるかのようにそれに応答するのです。
− マシュー・パラディーノ / テッド・ローソン / ジェイソン・ブラウン
本展を皆様にご高覧いただけますと幸いです。
鮨さいとう はなれ NANZUKA(鮨さいとう はなれ ナンズカ)
https://nanzuka.com/ja
東京都目黒区青葉台1-18-7
tel:03-5422-3877
