EXHIBITION | KYOTO
藤原康博(Yasuhiro Fujiwara)
「覆う -Cover-」
<会期> 2024年3月22日(金)- 5月12日(日)
<会場> MORI YU GALLERY
<営業時間> 12:00-18:00 月火祝休 *4月7日(日)は休廊
モリユウギャラリーは3月22日(金) – 5月12日(日)まで、藤原康博「覆う – Cover -」を開催いたします。
2024年2月まで開催された三重県立美術館での展覧会「藤原康博 記憶の稜線を歩く」に続く、新作含む約12点で構成された展覧会をぜひご高覧ください。
「覆う」
「覆う」とは、あるものが広がりかぶさってその下のものを隠す、と辞書にある。何かで覆うことによりその下にあるものを隠す、または汚れを防ぐことを目的とする行為と言える。室内を見えなくするカーテンや布団に被せる掛け布団カバーなど、日常生活の中に散見される。
昨年から今年にかけて開催された三重県立美術館での展覧会で、柳原義達の彫刻作品とコラボレーションする機会があった。この時、柳原の彫刻作品の一つを布で「覆う」という実験的な展示の提案をした。これには、彫刻家でない私にとって、柳原の彫刻が持つ見えない何かに触れることができるのではないかという思いが発端にあった。不可視な何かを、もし本質というものがあるならば、可視化できるのではないかという思いから提案した。
その時の経験をもとに今回の展覧会のタイトルとした。本来「覆う」ことによりその下にあるものは見えなくなる訳である。が、しかし、そこにはある種の「気配」が生まれるような気がする。それは見えないが故に感じられる不可視な何かである。
そして、キャンバスを(支持体を)覆うように色材で塗り込める。イメージするものを紡ぎ掘り起こしているようで、実は覆うことで表しているのかもしれない。
藤原康博
MORI YU GALLERY (モリユウギャラリー)
http://www.moriyu-gallery.com
京都府京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19
tel:075-950-5230