EXHIBITION | TOKYO
平田実(Minoru Hirata)
「東京慕情/昨日の昭和 1949-1970」
<会期> 2019年3月9日(土) – 4月27日(土)
<会場> タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
<営業時間> 11:00-19:00 日月祝休11:00-19:00
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムは、3月9日(土)から4月27日(土)まで、平田実個展「東京慕情/昨日の昭和 1949-1970」を開催いたします。タカ・イシイギャラリーで2度目の個展となる本展では、市井の人々や東京の街、社会の有り様を戦後復興期から高度経済成長期にかけて活写した同名のシリーズより、約26点を展示いたします。
リアリズム写真が台頭した1950年代より、フリーのフォトジャーナリストとして活動を始めた平田実は、東京の街や風物、人々を被写体に撮影を行いました。戦後間もない東京では、進駐軍の靴磨きや路上で立ち売りをする人の姿も見受けられ、平田は社会の現実と向き合いながらも、未来への希望に満ちた街の空気を彼らのたくましく生きる姿に見出し、写真に捉えました。紙芝居や縁日に目を輝かせる子供たちへ親しみのこもった眼差しを向け、ちんどん屋や芸妓神輿など、やがて時代の中で変わり、消えゆくかもしれない風物の哀愁を帯びた情景を取材した作品群は、時代の情緒を色濃く写し取っています。
その後、60年代の前衛芸術家のパフォーマンスを臨場感と記録性を兼ね備えた作品に定着させ、単なる記録者を越えた対象との「共生」による表現を追求した後、平田は70年代に再び東京の街へと目を向けます。都市開発事業の中心として高層ビルの建築が進む新宿で、日々変化する街並みと人々の様子を記録した写真は、50年代の東京を写した写真とあわせ、「東京慕情/昨日の昭和 1949-1970」シリーズとして纏められました。
Taka Ishii Gallery Photography / Film(タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム)
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